法相「暴力団と交際」宴席であいさつ、幹部の仲人… 週刊新潮報じる 田中慶秋法相(74)に、新たなスキャンダルが直撃した。11日発売の週刊新潮が、田中氏が過去に、暴力団幹部の結婚式で仲人を務めたうえ、その後も密接な関係にあったと報じたのだ。外国人献金を上回る重大疑惑 。「法の番人」たる法相には、最高級の順法精神が求められるはず。野党が攻勢を強めるのは確実で、辞任不可避との見方もある。  週刊新潮(10月18日号)の「法務大臣『田中慶秋』と暴力団の癒着」というトップ記事はあまりに衝撃的だ。  法制度や法秩序を所管する田中氏について、同誌は「約30年前、指定暴力団稲川会系の大物組長が参加する宴席であいさつしていた」という暴力団関係者の証言を紹介。また、「別の稲川会系暴力団幹部S氏(昨年死 亡)が30年ほど前に結婚した際、田中氏が仲人を務めた」とする証言も掲載した。S氏は、横浜市内の産業廃棄物最終処分場をめぐるトラブルで、「田中慶秋の案件」と言って調停に乗り出していたという。  同誌の取材に対し、田中氏は組長の会合に出席したことや、S氏の仲人をしたことは認めたが、S氏が暴力団関係者だったことについては「当時は知らなかった」「後で分かった」などと答えている。  田中氏をめぐっては、代表を務める民主党神奈川県第5総支部が、台湾籍の男性が経営する企業から計42万円の献金を受けていた、政治資金規正法違反が発覚している。田中氏が外国籍に気づいたのは1年以上前だが 、返金したのは大臣就任後で、悪質性も指摘されている。自民党は臨時国会で徹底追及する姿勢を示している。  警察庁出身の自民党の平沢勝栄衆院議員は「暴力団と知っていて結婚式の仲人をして、その後も深く付き合っていたのであれば、法相としてアウトだ。外国人献金と合わせて、辞任は避けられないのではないか。当然、 野田佳彦首相の任命責任が問われる」と話した。  田中氏は、ロサンゼルス五輪柔道無差別級金メダリストの山下泰裕氏らを輩出した名門・東海大学柔道部の初代主将。武道から発展した柔道には武士道につながる「潔さ」という美学が求められる。田中氏も“合わせ技 一本”で自ら閣僚を退くべきではないのか。  夕刊フジが10日夕、田中事務所に問い合わせると「もう時間が遅いので対応しない」と返答してきた。